柿の実が色づく季節となりました。
みやこのじょう児童学園には「きらら教室」という読み書きの教室があります。
外部の書道の先生をお招きしての教室です。
きらら教室では、さくらグループ(年少)さん、ゆりグループ(年中)さん、すみれグループ(年長)さんが読み書きのお勉強に取り組んでいます。(園児全員ではなく、希望者のみ行っております)
この日は火曜日のクラスを覗きに行ってきました。(金曜にもクラスがあります)
まずはさくらグループさんのクラスです。
さくらグループの子たちは、最近ひらがなの練習を始めたそうです。
それまでは、鉛筆の握り方や書く時の姿勢を身につけ、曲線や直線をスムーズに書けるよう、練習していました。
プリントを用意すると、まずは自分の名前をひらがなで書きます。
さくらさんのプリントには、一枚一枚、先生が見本を書いてくれており、それを見ながら自分の名前を書いていきます。
名前を書き終わると、プリントに書いてある問題文を先生が読んでくれ、それからひらがなを学んでいきます。
最初の文字は「い」です。
大きく「い」と書かれたプリントの上には5つのひらがなが書かれており、その中から同じ文字を見つけて丸で囲みます。
それから書き順を先生に教えてもらい、薄く書かれた「い」をなぞります。
時々、先生に姿勢を注意されながらも、みんなすぐに同じ文字を見つけて、上手に字をなぞっていました。
以上児さんの中では一番小さいさくらさんたちでしたが、30分のほとんどをお椅子に座って取り組むことができました。
次はゆりグループのクラスです。
ゆりグループさんからは、文章を読むことも始めます。
少し長めの問題文も、詰まることなくすらすらと読めていました。
大きく「の」と書かれたプリントの上には、「の」のつく単語の入った文章があります。
その文章を大きな声で元気よく読んだ後、文章の中の「の」を探して丸を付けていきます。
「の」探しが終わった後は、書き順や書く時のポイントに気を教えてもらいながら、実際に「の」を書きます。
文字の書き方は個性が出てきており、お手本通り綺麗に書く子、しゅっと素早く書く子、じっくり丁寧に書く子がいました。
当園で一番元気なゆりグループさん。
ちゃんとお椅子に座ってはいましたが、
「できたよー!」
「みてみて!」
「えんぴつがおちたー!」
などの声があちこちで聞こえていました。
最後は来年小学1年生になるすみれグループさんです。
すみれグループさんになると、46文字の読み書きができる前提でプリントを進めていきます。(中には発達がゆっくりな子もいますが、その子に合わせて学ばせています)
ちょうどこの日はプリントの内容が変わる日でした。
それまでは50音順の順番を覚えるプリントに取り組んでいましたが、単語を学ぶ内容に変わります。
大きく「う」と書かれた四角の周りに、3つの薄い字で書かれた単語と、空のマス目があります。
さくらさんのプリントの問題文の倍以上長さのある文章をすらすらと読むと、「う」と2回書いていきます。
それから、「う」のつく3つの単語をなぞっていきます。
そして、空っぽのマス目に取り組みます。
空のマス目を目にし、すみれさんたちは
「ここからっぽ」
「なにかくの?」
と質問してきました。
3つの単語をみんながなぞり終わるのを確認すると、先生がクイズを出しました。
「ここには2つ『う』のつく言葉が入ります。今から先生が出すクイズの答えを書いてください。昔話の主人公です。竜宮城がでてくるお話です――」
そこまで話すと、みんな「わかった!」と言い、答えを書き始めました。
お手本がないため、何人かは「どうやってかくのかな?」と悩みながら書いていましたが、ほとんどの子がすらすらと答えを書いていました。
「う」のプリントが終わると、次は「か」のプリントでした。
初めての形式のプリントだったので、一枚目はゆっくりと進みましたが、二枚目からは少しだけスピードアップして進めることができました。
きらら教室では、鉛筆の握り方や姿勢などの読み書きの基礎から学ぶことができ、週1回、30分の短い時間ですが、少人数で丁寧な指導を心掛けています。
文字を読み書きする力の基礎を身に着け、今後の学習能力を伸ばす手助けをしていきたいと思います。