年の瀬も迫ってまいりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
年末を迎えたこの日、みやこのじょう児童学園では「おもちつき」が行われました。
朝早くから先生たちが園庭でもち米を蒸しており、焚き木の燃えるにおいともち米のいいにおいが漂っていました。
いつもと違う朝にわくわくしている子どもたちは、いそいそと園庭へ集合します。
この日は先生たちだけでなく、保護者の方々も数名、お手伝いに来てくださいました。
先生のお話の後、石臼にあつあつのもち米が入ります。
もくもくと立ち上る湯気の中、お父さんたちが杵でもち米を捏ねていきます。
もち米がまとまってくると、杵を大きく振りかぶって、勢いよくもちを搗きだしました。
「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」
と声を掛け合いながら、力強く、素早くもちを搗きます。
お父さんたちを応援するかのように、園児たちは手を叩きながら、
「がんばーれ!がんばーれ!」
と大きな声をあげます。
園庭にはもちを搗く音、お父さんたちの掛け声、園児たちの応援の声がしばらく続きました。
おもちを搗くのはお父さんたちだけではありません。
エプロンと三角巾を身に着けたすみれ(年長)さんたちが、園児を代表して、交代しながらもちを搗きました。
重たい杵と杵に張り付くもちの感触に戸惑いながら、すみれさんたちはひと搗きずつしっかりともちを搗きました。
搗きあがったもちは、先生たちと保護者の方が素早く丸めていきます。
小ぶりな丸もちはたんぽぽ(2歳児)さん以上の園児たちに配られました。
醤油、あんこ、きな粉。
園児たちはお皿の上のおもちに、各自好きなものをつけて食べていました。
以上児さんたちの中には、3つの味を全て食べた子もいました。
搗きたてのおもちは柔らかく、びよーんと伸びます。
その感触を楽しみながら、園児たちは満足するまでおもちを食べました。
園児たちが教室へ帰ったあとも、保護者の方と先生たちのもちつきは続きます。
白いもちを搗き終わると、次に都城の郷土料理である「ねったぼ」を作ります。
ねったぼはもちと蒸したさつまいもを搗き合わせたものに、きな粉をまぶしたものです。
搗きあがったねったぼは小さなサイズに丸められ、白もちはぜんざいの具材として、以上児さんと先生たちのおやつに提供されました。
午前中からおもちを食べて、給食も食べて、おやつにもおもちを食べて、この日はみんなおなか一杯になったことでしょう。
たくさんできた白もちは、園児たちと先生たちへのお土産にもなりました。
発表会におもちつき、クリスマス誕生会と、12月のイベントを楽しんだ園児たち。
今年ももう早いもので年の瀬、園児たちは短い冬休みに入ります。
冬休みはどんな日々を過ごすのでしょうか。
年明けの園児たちがどんな表情で登園してくるのか、今から楽しみです。
今年も大変お世話になりました。
来年も園児たちの健やかな成長を見守り、支えていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。